ほえほえ日記
〜フォントサイズ「小」で綺麗に見えるように書いています〜
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レディースデイで、女性は\1,000で映画が見られます。という事でASHと一緒に、シネプレックスつくばに見に行ってきました。
ちなみに、ASHは、シネプレックスのメンバーなので、いつでも¥300引きで見られます。
いわずとしれた、リー・リンチェイ(我が家では、ジェット・リーとは言わない)が主役(級)の映画でございます。
内容は、秦の始皇帝が秦王だったときの暗殺未遂のお話です。
まぁ、あらすじは、置いておいて、一番印象に残ったのは、「色」です。
「紅」「白」「蒼」「黄」「淡蒼」・・・と、衣装の色がとても鮮やかで、かつ印象的です。特に「紅」の美しさは最高。
ただ、見ていて思ったのは、これは、「中国の赤」では無いなぁという事。
見終わって衣装デザインを見たら、ワダエミでした。とっても納得。日本的な紅なんです。
それから、てん書体の文字が出てくるのですが、これも一見の価値あり。とても流麗で綺麗です。
俳優陣では、相変わらずマギー・チャンは切れ長の瞳が素敵です。横顔から舐め上げるように見つめる眼つきが綺麗です。
面白いなと思ったのは、エンドロール。中国語と英語と併記されていて、へーえ、中国語だとこう表記するんだぁって感じのものがいくつもありました。同じ感じの国。読めるのがありがたいです。
漢字といえば、各人の名前が美しかったです。漢字ならではの美しさがあると思います。これも英語で併記されていたのですが、英語名だと、ちょっと興ざめです。
根底に流れている武侠の精神は、日本の武士道に通じるものが感じられて、「同じ漢字の国だもの」って感じです。
衣装の色の美しさだけでも、見る価値あり。てんこもりのアクションシーンを期待している人には物足りないと思います。
映画館での予告や、TVスポットなどで、ホラー映画だという認識はあったのですが、こんなに切なく、もの悲しい映画だとは思いませんでした。
ホラー映画というよりは、「怪談映画」と言った方がニュアンスが伝わるでしょうか。。。
確かにシーンシーンにホラー要素はあるのですが、見終わると、せつなさが残りました。
視力を失っている主人公は移植手術で目が見えるようになるのですが、同時に普通の人なら「見えないもの」まで見えるようになってしまうという。
設定は、ちょっと思いつきそうな話ですよね。マンガなんかでも臓器移植した人間が、臓器を移植してくれた提供者の意思や思考に捕われていくという設定は、何作品か見掛けています。
その提供者がどういう亡くなり方をしたかってのは、割と最初の方でわかってしまいます(部屋の影に注目)。その能力も中盤までにはわかるのですが、最後の最後で、あんな見せ場があるとは思いませんでした。
そういう意味でも、よく出来た映画です。お奨めします。