ほえほえ日記
〜フォントサイズ「小」で綺麗に見えるように書いています〜
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ひょんなことから、出雲地方に二泊三日で旅行に出掛けることに。
ひょんなこととは、ネットで応募した懸賞に当選しちゃったからです。
宍道湖温泉のペア宿泊券(一泊二食付き)と、ペア往復飛行機代相当額のJTBの旅行券。この2つが当たったのです♪
しかし……一泊二日で島根県までの往復は旅程としてはきついし、他にも見たいところがある……
というわけで、ホテル一泊朝食付き往復チケットを買い求め、二泊三日で出雲地方を中心とした島根県巡りをしてきました。
お天気は上々。羽田空港から、白雪を着た富士山が見えました(写真左)
朝一番の便は、満席で取れなかったので、第二便。お昼少し前の出発なので、空弁(写真右)を買い込んで搭乗しました。
無事に出雲空港に到着。
レンタカーを予約してあります(調べたら公共機関での移動は本数が少なく無理があったので……)
手続きを終え、いよいよ出雲大社へ向かってナビ様に案内してもらって、出発です。
道すがら、一番最初に目に付いたのは、民家の屋根。
それはそれは見事な光沢の瓦屋根が立ち並ぶんです。
独特の光沢で、決して関東地方では見ることのない瓦。
屋根の作りも、端っこに向かって少し反りが入っているんです(写真①)
そして、関東なら、トタンとかスレートとかで済ませてしまう、窓の上の庇。ここにまで瓦が葺いてあるんです(写真②)
帰宅してから調べたら、どうやらあの有名な石州瓦の産地だったんだと(^_^;)
リンクしてあるページでは、日本海側は「赤系の瓦が多い」とのことでしたが、出雲に向かう道すがらは、どちらかというと「黒系が多く」、赤系が少ないように思えました。
でも、関東だったら見られる青とか黄色とか、そんな色彩は瓦屋根ではひとつも発見出来ず。趣のある重厚な瓦屋根が続いておりました。
自分で家を建てることになったら、「いいなあ〜石州瓦って♪」と思った次第。
そうそう、しゃちほこや鬼瓦をかかげている家も多かったです。
次ぎに道すがら、なんじゃ?と思ったのは右の写真の建物。
もんのすごく大きくて、遠目からも目立っていました。
道路案内板によると出雲ドームという全天候型のスポーツ施設のようでした。
あまり背の高い建物が少ない中で、どーーんと、目に付くようになってます(^_^;)
(帰宅して調べてスポーツ施設ってわかったのですが、実は「温泉施設」なんて案内を見かけたりもしていて、あのドームの中が全部温泉なの〜? というとんでもない勘違いをしておりました)
車で約30分強ぐらいで、出雲空港から出雲大社に到着しました。
日曜日のわりには、それほど待つこともなく、出雲大社の駐車場に車を停めることが出来ました。
時刻は13時を回っていましたが、まずは大社町を散策することに。
出雲大社のすぐ近くにある観光協会で、簡単な地図を貰ってぶらぶらしました。
写真上段は、一畑(いちばた)電鉄の「出雲大社前駅」です。
上段左が外観で、なんともいえないレトロな感じ。
中央の屋根部にはめ込んである色ガラスから陽が差し込んで、綺麗でした。丸みを帯びたフォルムもなんかあったかい感じ。
上段右の写真は、駅舎の内部です。
今は違うようですが、どうやら以前は、ここ、四角い飾りのある場所で切符を販売していたようです。
下段左の写真は、老舗の旅館。
今ひとつ、伝わらないかもしれませんが、傍で見ると年月を感じさせる重厚感があります。
機会があったら、泊まってみたいなあと思えました。
写真下段右は、食べながら歩いた名物「俵まんぢう」。
単品で買えたので、2つ買って食べ歩きです。
中は白あんでほどよく甘く、皮はふわんとした厚みのある生地。
素朴な味わいですが、美味しかったです。
まんじゅうぢゃなくて、「ぢう」というあたりがいいですよね(笑)
出雲大社の鳥居のすぐ手前にある資料館。
発掘された御柱や出雲國造千家家に伝わる「金輪御造営差図(きんわごぞうえいさしず)」という古代神殿の図面をもとに、再現された模型が飾られています。
写真左が一番古い古代御本殿復元模型。
他に鎌倉期のものと、現在の瑞垣内全景と御本殿のみのと、合わせて4つの模型が展示されておりました。
古代御本殿は、無垢の木のままですが、鎌倉期のものは彩色されていて、館内にいた解説の方のお話しによると、鎌倉期の彩色模型が古代御本殿模型の実際の色合いと同じなのだそうです。
写真右は、出雲大社内から発掘された御柱の復元模型。
1本あたり1m、あるいはそれ以上の直径の柱三本を鉄の輪でまとめて1本となして柱として建造されていたそうです。その3本ひと組の柱がそのままの形で、発掘されたそうです。模型通りに朱に塗られていたそうで、その顔料も発掘されたそうです。
この展示会の名前「雲太(うんた)」の由来は、源為憲著「口遊(くちずさみ)」(天禄元年(970))に、当時の建物の大きさのベスト3について、「雲太・和二・京三」と記されていたそうです。
雲太:出雲大社が一番(16丈)
和二:次が大和の東大寺大仏殿(15丈)
京三:三番目が平安京の大極殿
だそうで、そこから引用されての名前だそうです。
で、地元キャラとして「雲太(うんた)くん」というのもいて色々なグッズになってました(笑)
ぐるっと町中を巡って、いよいよ出雲大社です。御際神は大国主命(だいこくさま)で、縁結びの神様です。
でも、縁結びと言っても男女間のことだけではなく、社会全体が楽しく幸福であるよう、お互いの生成のための繋がりを結ぶという大きな意味での縁結びなのだそうです。
写真上段左:参道入り口の鳥居と出雲大社の銘の石柱。
写真上段真ん中は、拝殿近くにる大国主命の玉受けの様子を表した像。天照大神から玉を授かるところで、とい面に波頭に乗った玉の像があります。
思っていたよりも、大国主命さまが若かったです(^_^;)
写真上段右が、拝殿。
ここの大しめ縄、増したからお金を放り上げて見事しめ縄に刺さったら、願いがかなうという謂われあるそうです。
ええ、もちろんやりましたよ〜。でも、私は刺さらず、旦那さまは一発で刺さり……まあ、私は願い事なかったんでええんですけどね(^_^;)
ここの拝殿の拝礼の仕方が通常と違っておりまして、出雲大社での拝礼は「二礼・四拍手・一礼」なのだそうです。
もちろん、この作法にのっとって、拝礼させていただきました。
この拝殿の後ろに、ようやく御本殿があるんです。
写真中段左は、楼門から覗いた御本殿。すでに、ここは神域。
楼門までは行けるのですが、その先には入れないようになっています。
写真中段右は、瑞垣(ずいがき)つまり塀囲い沿いに添って裏手に回って、木々のあいだから見える御本殿の裏手です。
塀添いに、道があるのですが、まわりは林になっています。
どれもこれも年月を経た立派なものばかりで、またそれぞれにきちんと木々の名札が付けられておりました。
天気が良かったので、木陰がとても気持ちよかったです。
高い木が多く、暗い感じはあるのですが、流石に出雲大社、うっそうとした感じはなく、空気がとても清浄でした。
写真下段左は、御本殿の真後ろにある素戔嗚尊と御際神にいただく素戔社。
御神系図(神様の系譜図)によると、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)のお子様が、天照大神(あまてらすおおみかみ)・月読尊(つくよみのみこと)・素戔嗚尊(すさのおのみこと)の御三紙で、素戔嗚尊の下に大国主命がいらっしゃいます。
天照大神の第二子天穂日尊(あめのほひのみこと)が大国主命のもとに遣わされ、末永く大国主命に仕え守ることになって、この天穂日尊の御子孫が現在の出雲大社の宮司さんなのだそうです。
最初、なぜここに素戔嗚尊の社があるのか疑問に思ったのですが、大国主命が直系であるならばと納得した次第。
写真下段右は、「彰古館(しょうこかん)」で、宝物を見られる資料館になっています。
現暦では10月、神無月、(出雲では10月は神在月(かみありづき)に訪れましたが、実際の神事は陰暦に添って執り行われています。
なので、神在月に際しての神迎祭は、陰暦の10月10日、現暦だと11月19日に執り行われます。
そのあと、陰暦10月11日(現暦11月20日)より7日間、神在祭が執り行われるそうです。
つまり、現暦11月19日〜26日までは、日本の各地で神様不在の期間となるわけです。
この期間にお祈りお願いしても、神様は出払っていてるんですね。
町中では現暦で「神在月の出雲へようこそ」みたいなノボリガ立っておりましたが、フライングですね(笑)
出雲大社をひと通り巡ってから、ようやくお昼ご飯。
当然の事ながら、出雲蕎麦をいただくことにしました。
出雲大社の駐車場のすぐ近くにあるお蕎麦屋さん「八雲」(写真右)に入りました。
なんでも皇室のかたも訪れたことのあるお蕎麦屋さんだそうです。
私がたのんだのは「釜揚げ蕎麦」(写真左)
いわゆるかけそばなんですが、湯切りだけで水にさらすことなく盛られていて、そば湯でおつゆを伸ばしているようです。
旦那さまが食べたのが有名な「割り子(わりご)蕎麦(五段重ね)」(写真真ん中)
蕎麦ちょこはなくて、直接この器に蕎麦つゆをかけていただきます。
どちらの蕎麦つゆも、関東のものと比べると出汁の違いも合ってか甘めです。
私はわりと気に入ったのですが、旦那さまは甘い蕎麦つゆに今ひとつなじめないようでした。
出雲蕎麦を食べ終えて、ちょちょっとおみやげを購入してから、今晩のお宿がある松江市まで移動です。
お宿は飛行機チケットとセットのもので松江駅近くの松江東急イン(朝食付き)です。
宍道湖を進行方向右手に眺めながらの移動となりました。
途中に道の駅があったので立ち寄りました。
秋鹿(あいか)なぎさ公園というところ。
実はこちらの道の駅の感覚でおみやげ目当てだったのですが、そういうものはいっさいなし。
でも、写真のような宍道湖のよい眺めを波打ち際で楽しむことが出来ました。
砂浜を歩いてちょっとひと息。気分転換出来たところで、再出発。
右の電車の写真は、私としては奇跡の一枚っ!
道路沿いに単線の一畑電鉄が走っているのですが、偶然走っている旧型電車と遭遇。
車の中から撮った一枚です。
この電車、出雲大社前駅の駅舎内に止まっていたものと、同じ型の電車。
どうせなら走っているところを撮れたらいいのになあと思って、その場では撮らずにいた電車なんです。
で・も、私はシャッターチャンスを逃すのだけは天下一品(自慢になりませんが)
旦那さまから常に、シャッターチャンスに弱いっと言われております(-_-;)
そんな私が、車内からすれ違う際に撮れた奇跡の一枚なわけです。
(旦那さまは絶対撮り逃したと思っていたそうです(^_^;)
途中、宍道湖温泉駅の駅舎近くの足湯に浸かったりもしながら、18時近くに、松江東急インに到着しました。
晩ご飯は付いてないので、外に食べに出ることになります。
どうせなら、郷土料理が食べたいなあと思い、旅行出発前にチェックしたのですが……どこもかしこも日曜日は休業日(T T)
というわけで、ホテルのフロントで紹介して貰ったお店に行くことにしました。
出掛けたのは、ホテルの裏手、歩いて5分も掛からない宍道湖畔に面したお店で旬門(しゅんもん)というところです。
和風居酒屋とのことですが、メニューの海鮮ものに馴染みのないものがいっぱいでした。店員さんに聞きながら、色々注文。
・写真上段左:「献上豆腐」
松江のお殿様に献上されていたものの再現だとか。
胡麻豆腐の食感に似た、とろっとしてもちっとしたお豆腐でした。美味っ♪
・写真上段真ん中:「ウチワハギのお造り」
ウチワハギ……馴染みのないお魚です。ふつうのカワハギなら、よく食べますが……
大葉の上に、このウチワハギの肝がのっています。これを醤油で溶いて、お造りの白身をつけていただくという趣向。
これがですねえ〜〜〜っ!! もう絶品っ!! 機会がありましたら、ぜひお試し下さいませ。
・写真上段右:「サバのへしこのおろし和え」
へしこ……能登の方の名物のようですねえ。食べたことがなかったのですが、すっごく美味しい。
ぬか漬けらしいのですが、全然臭みがなくて、魚の甘さが引き出されています。
島根県とお隣の鳥取県、そこの地酒(日本酒)とともにいただきました。
8種類ぐらい並んでたのですが、ふたりで、全種類、お互い取り替えっこしながら、いただいちゃいました(笑)
そして……つねづね美味しい美味しいと聞いていたお魚ノドグロ。食べてみたいと思っていた願いが叶いました(大袈裟)
境港であがった朝取りのノドグロ2尾をお好みの三種類の調理方法でどうぞというお品書きが。
悩んだあげく、「焼き」と「煮つけ」で頼みました。
で、うわさ通り、これがすっごく美味しいお魚でした。淡泊な白身なのですが、味わいがあって甘さがあって、ぷりっぷり。
もっと食べたいーーっということで、再度注文(^_^;) 今度は「揚げ」と再度の「焼き」の調理法でお願いしました。
写真中段は、ノドグロ。左から「煮つけ」「焼き」「揚げ」の三種類です。
一番の好みはやっぱり「焼き」。次が「揚げ」最後に「煮つけ」。
焼きが一番ノドグロ本来の味わいを惹きだしているように感じました。揚げは香ばしく骨煎餅も美味しくいただけました。
ただ煮付けは、やはりここらへんの味付け。少し甘みが多い出汁で仕上げてあるので、他の調理法と比べると甘さが多すぎる気がしました。
〆でいただいたのが、宍道湖でとれたシジミの味噌汁(写真下段左)
決して大粒ではないのですが、実がとってもふっくらしていて、味が深いです。
そして、「奥戸釜」という釜で炊いたご飯もいただきました(写真下段右)
地元のお米とのことですが、ちょっとツヤが足りない感じ。ふだん食べているコシヒカリと比べての話なんですけど、ちょっとしっとり感が少なく、ただ甘みは強かったように感じました。
今年の年末、お正月にはノドグロとへしこをお取り寄せしようと、心に決めた晩ご飯でありました(笑)
おみやげ屋さんで試食して美味しかったので「ししゃもきくらげ」を(写真左)
いわゆる佃煮系。
こりこりとしたキクラゲにししゃもの卵がまぶしてあります。
酒の肴にも、ご飯のおかずにもなりそうな味わい。
そして、出雲の地元のお醤油(写真真ん中)
お試しサイズの3本組で、どれも出汁の入ったものです。これを使うと出雲での甘めの味わいが再現出来そうと思ったので購入。
そして、一番のおみやげは、この置物っ!(写真右)
数ある縁起物の中で、ふたり揃ってその可愛らしさに一目惚れ(最初に見つけたのは旦那さまですが)
迷わず購入。現在居間のTVの上に鎮座していただいております。