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ほえほえ日記

〜フォントサイズ「小」で綺麗に見えるように書いています〜

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2007-10-30-Tue 曇り空の火曜日(旧暦:9月20日) [長年日記]

旅行3日目 最終日

朝餉朝の目覚めはすっきり♪
朝食前にお風呂にも入りました。
朝晩で男湯と女湯が入れ替わりになるので、すべてのお風呂が楽しめるんです。
畳を敷いたお風呂場もあって、なかなかの趣向です。

朝食も量がほどよく、美味しかった。

土鍋で炊いた御飯が、土鍋ごと提供されます。
もちろん、宍道湖のお味噌汁も出て、しかもおかわりが出来ちゃう♪
朝のお味噌汁って、たまにもう一杯いただきたいなあって時がるんですよねえ。
でも、大概は盛り切りなので、今回は嬉しかったです。

写真のカゴの中には、ここらへんの名物かまぼこ手焼きあごのやきもありました。
丸くて真ん中に穴が空いているちくわ状のかまぼこです。
他にも自分で取る形で、地元の牛乳とサラダもありました。

御飯を食べ終えてひと息付いてから、チェックアウトの時間10時よりもだいぶん早くお宿を出発しました。

松江城

松江城松江城お宿を出て向かったのは松江城
せっかく来たのだから、見ておこうと。
さらっと流して次の目的地に向かう予定でおりました。

……が、お城を見た途端、はまりました。

格好いい!

お城というと、白が基調の美しいお城が多いと思うのですが、松江城はそのほとんどが、黒くて厚い板張り。とても武張ったお城に見えます。
重厚で堅固な造り。その外観に惹かれて、天守閣まで上がれるというので、さらっと見ることなど忘れて、お城の内部に進みました。

松江城は現存12天守(げんそんじゅうにてんしゅ)のうちのひとつなのだそうです。
現存天守というのは、江戸時代以前に建築されて、現在までそのまま存在している天守のことをいうのだそうです。
松江城以外現存12天守は、弘前城(青森)・松本城(長野)・丸岡城(福井)・犬山城(愛知)・彦根城(滋賀)・姫路城(兵庫)・備中松山城(岡山)・丸亀城(香川)・松山城(愛媛)・宇和島城(愛媛)・高知城(高知)なのだそうです。

入り口は附櫓(つけやぐら)といって、入り口防備を堅くするために取り付けた櫓だそうで、入ってすぐに右に曲がらなければいけない造りになってました。
そこから更にまた2回曲がって、ようやくお城そのものの入り口にたどり着きます。
地階地階
二段目の写真は、地階のようすです。
お城の石積み部分の内部になります。
ここには、お城に以前あったしゃちほこ(写真左)や、さまざまな装飾品(写真右)が展示されておりました。

写真をよく見て貰うとわかるのですが、展示品のあいだの太い木の柱の後ろは、石積みなんです。

本来は籠城用生活物資の貯蔵庫であったらしく、大きな井戸が中央に掘られていました。深さは24mもあるそうです。
鎧兜
階段を上がって、1階へ。

上がってきた階段は桐の階段で、1階から4階の各階に設けられています。
この階段、引き上げたり出来るそうで、桐を使ったのも防火防腐のためで、他のお城には見られない特殊なものなのだそうです。
角度も昔ながらの急なものでした。

さまざまなものが飾ってありました。
主に武具が中心です。
鎧も立派なものが多かったのですが、やはり兜の意匠が見事でした。
(昔の武将って、それぞれ意味はあるのだろうけれど、結構派手よね〜と(^_^;)
天守閣から
各階で、いろいろな資料を結構な時間をかけて見て回りました。
とても、興味を惹かれるものが多かったのです。

ようやく天守閣に上りました。
さすが見晴らしがいいです。
天守閣は望楼式といって、手すり(高欄)をめぐらしただけで壁がなく、360度の展望がきくような造りになっています。
展望台として、司令塔としての役割を持っているのだそうです。

写真は、南面から見た風景。宍道湖と山並みが綺麗でした。

【余談】
前述の桐の階段、巾が1.6mなのですが、それを中央で仕切って、それぞれ上り下りに別れているんです。
つまり、片側80cmほどしかないわけで。
おまけに傾斜が急なものですから、ほとんどの観光客のひとは、手すりにつかまりつかまりしながら、それでも危なっかしく上ったり下りたりしてました。
が、私たちは上りも下りもす〜いすい♪ 理由はナンバ歩きをしていたからです。
お城の中で、袴をはいている気分で、手を太ももの上に置きつつ歩きました。
これが実に理にかなっています。手すりなんぞに頼らなくても、急な階段の上り下りが危なげなくこなせました。
実は、石見銀山のあちこちの神社仏閣の長くて急な石段もこのナンバ歩きで、らくちんにこなしておりました。
お城見学に行くときは、お薦めですよ、この歩き方。

松江城下

ぼてぼて茶茶屋















お城を出て、散策。車を停めてあるのは南東のあたりなのですが、北側に回ります。北西にある稲荷橋を渡ってお堀沿いに城下を散策しようと謂う趣向です。
北ノ門を通り過ぎて、橋までの道沿いに、お茶屋を発見しました。まだお堀は渡っておらず、お城の敷地内です(写真上段左)
ぼてぼて茶と染め抜かれた赤い幟。そして外にある串刺しのお団子はぶぶ団子と書かれています。
松江城で予定よりも時間を掛けてしまったので、先を急ごうとする旦那さまを引き留めて、一服することにしました。

写真右が、ぼてぼて茶
泡立てた番茶に、小皿に乗っている食材を入れて、ゆるいお茶漬けのようにしていただくものなのだそうです。
お店の方から、まずは最初にお茶をひと口、それから食材をいれて楽しんでくださいとの説明を受けました。
ぼてぼて茶の名前の由来は、お茶を丈の長い茶筅(ちゃせん)で泡立てるのですが、茶筅の長さがあるゆえに、「ぼてぼて」という音が立ってしまい、その音からきたのだとか。
泡立っていたので、茶筅でたてたのだろうとは想像がついたのですが、ふつうの茶筅でたてたわりには、大泡(おおぶく)だなあと思っていたのです。
茶筅そのものの形状が違っていたわけなんですね。

旦那さまは、ぶぶ団子のうち、草団子を味噌餡でいただきました(写真は撮る前に食べられちゃったのでなし)
ぶぶ団子の由来は、お茶(ぶぶ)と一緒にいただくからとも、歩歩(ぶぶ)、歩きながら食べるのに適していたからとも、謂われているそうです。

ぼてぼて茶もぶぶ団子も、素朴な味で美味しかったです。武家屋敷蕎麦屋小泉八雲記念館











一服もして予定以上に時間を掛けてしまったので、先を急ぎます(^_^;) 稲荷橋を渡って、お堀の北側をぐるりと回り込みます。
北側のお堀沿いの道路を挟んだとい面には、歴史を感じさせる建物が並んでおりました。
写真は、左から「小泉八雲記念館」「蕎麦屋 八雲」「武家屋敷」です。

本当は、時間がもっとあるなら、全部中まで入ってみたかったのですが、今回はあきらめて、お堀を回り込み駐車場に戻りました。

松江市ももう1回来たいです。松江市だけでも、他にいろいろ見たい場所がありますからねえ。

松江〜境港

急な傾斜の橋次の目的地は、境港市です。
水木ロードと海産物が買えたらなあというのが理由。

道順は、ナビ様まかせ。
なのですが……今回借りたTOYOTAレンタカーの車。
確かにカーナビ全車装備で、追加料金を取られたりもしないのですが……
少々データが古いようです。

この3日間で、山の中や海の上を走らされました(^_^;)

写真の道、すごい傾斜だと思いませんか?
入り組んだ海に架かる新しい橋のようなのですが、これもナビ様にはデータなし。
海の上を車が進んで行きました(^_^;) まあそれでも目的地まではなんとかたどり着けたんですけどね。

TOYOTAさん、地図データは、毎年更新してくださいねm(_ _)m

境港 水木ロード

外灯交番急勾配の海に架かる橋を渡ったり、海の中に造成して作られた一本道を通ったりしながら、境港駅前に着きました。
駅近くに公共の広い駐車場があるので、そこに停めます。
境港駅からは、フェリーも出ているので駅舎が立派です。

駐車場のすぐ角に立つ交番(写真上段左)
いきなり水木ワールド全開でした(笑)
「鬼太郎交番」なんて書いてあります。
お巡りさんが、ちゃんちゃんこ着て出てきたら面白いのになんて思ったのですが、こそっと覗いたらちゃんと普通の制服でした(当たり前)

まずは、情報収集に駅舎に向かいます。
観光案内があるようでしたので。
そこで目に付いたのは、「スタンプラリー」。
水木ロードの町中の各所にスタンプが配置されているとのこと。
ちょっと渋っていた旦那さまのお尻を叩いて、やってみようよとラリー帳を購入しました。

もう駅舎前から水木ワールド炸裂です。
執筆する水木先生の周りを鬼太郎やねずみ男や目玉おやじが取り囲んでいます。そんな銅像から水木ロードは始まります。

ふと見上げた外灯は、目玉おやじがいっぱいでした(笑)(写真上段右)
町中の各所に鬼太郎の世界がモチーフとして使われておりました。
画像の説明画像の説明画像の説明

















水木ロードは、約1キロぐらい。
整備された歩道のあちこちに、妖怪たちの銅像が間隔をおいて並んでいます。
平日ということもあって、観光客は少なく、また休んでいるお店も多かったです。
水木しげる記念館も火曜日が定休で、見ることが出来ませんでした。
ふつうの八百屋さんや雑貨屋さんもあるのですが、何かしら鬼太郎関連グッズが売られていました。なんか妙な感じです(^_^;)

写真は左から、「目玉おやじをなでなで」、「ねずみ男と握手」、「猫又にお手」です(笑)

ぽてぽてと歩きながら、36個全部のスタンプを集め、全部の妖怪の銅像を眺めたり触ったりしながら、観光案内所に戻り、認定書を貰いました。
なかなか楽しかったです。空いていたので、どの妖怪もゆっくり楽しむことが出来ました。

でも、実はスタンプ帳は完了ではありません。
休館だった水木しげる記念館にもあるようですし、境港から出ている壱岐までのフェリー鬼太郎フェリーにも、まだスタンプがあるそうです。
ここも、やっぱりもう一度ゆっくりくるべきところなのかも(^_^;)

結構な時間になっていたので、出雲空港に向けて、車を走らせました。

本日のおみやげ

あごだし鬼太郎カステラ鬼太郎花札水木ロードのおみやげ屋さんで購入。
写真上段左は、変わり花札です。
札のあちらこちらに妖怪たちが出没してます。
2種類あったので、両方買ってきました。
あとで、以前ポイントでもらったマリオの花札も合わせて額装しようかと思ってます。

写真上段真ん中は、同じおみやげ屋さんで作って売っていたベビーカステラのようなお菓子。
4種類型があって、それぞれ左上から、鬼太郎・目玉おやじ、左下から、猫娘・ねずみ男です。4種類で合計10個入っていました。

写真上段右は、出雲空港で買いました。
こちらでは、ほとんど見かけないあごだし。使ったことが無かったのだけれど、興味はあったので、今度使ってみようと思っています。
若草・山川若草・山川若草・山川













そして、同じく出雲空港で買い求めたのが、下段写真のお菓子。
こちらへくる前、島根出身の子に、旦那さまが名物はなに?と聞いたそうで、答えは「宍道湖七珍」と「お茶菓子」とのこと。

写真の「若草」「山川」は、松江藩七代目城主、松平治郷公がお茶席で用いられたお好みのお菓子だったそうなんです。
七代目城主の治郷公は、号を不昧(ふまい)と謂われて、不昧公として、慕われていたそうです。
藩中興の名君として有名なだけでなく、茶道不昧流の始祖でもあり風流人であったそうです。
松江城には、不昧公に関するものが数多く展示されていました。

若草も山川も、不昧公の読んだ歌にちなんで命名されたもので、明治以降いちじき無くなったのを復活させたお菓子なのだそうです。
若草は、中が求肥でもっちりと美味しく、山川はしっとりとした口触りで、確かにどちらも茶事にあいそうなお菓子でした。

旅行を終えて 雑感

懸賞に当たるというひょんなことから始まった二泊三日の旅路。ほとんど駆け足状態でしたが、楽しめました。
まあ欲を言えば、どこもかしこも、もう少し時間を掛けてゆっくりじっくり見たかったってのはあります。
でも、こちらからでは、容易には行けないですからねえ。もう一度生きたいなあと思える土地だったのですが、果たしていつになることやら……(^_^;)
思い出はいっぱい出来ました。知識も増えたし、心動かされるものも多かったです。流石に歴史の長い土地柄。もっともっとと欲張るとキリがないのかも(でも、もう一度じっくり時間を取っていってみたいです)
一昨年の日光に続いて世界遺産二つ目。温度は熊野当たりに行きたいね、なんて話をしました。
少なくとも、世界中は無理でも日本にある世界遺産ぐらいは、全部訪れてみたいと思っています。

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