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ほえほえ日記

〜フォントサイズ「小」で綺麗に見えるように書いています〜

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2008-08-23-Sat 涼しさ続く土曜日(旧暦:7月23日) [長年日記]

伊奈の綱火 高岡流綱火

繰り込み繰り込みお天気は良くなかったのですが、ご近所のお祭りを見に行ってきました。
二晩に渡って、それぞれの愛宕神社で催される綱火です。
今日は高岡地区愛宕神社での高岡流綱火を見に行ってきました。
明日催される小張松下流綱火と遭わせて、国指定重要無形民俗文化財になっております。
また、2008年度 第30回サントリー地域文化賞を受賞したそうです。
幟が立っておりました。

19時半ごろから、お神楽に合わせて氏子の方々が並んで境内に入ってきます。
社殿の前で、手筒花火が着火され、その火花を社殿に向かって吹きかける「繰り込み」が始まります。
傍で見ていると、とても迫力があります。
火の粉が屋根を伝って落ちてきたり、時々バアーンという音と供に、火花が観ている側にもばんばん飛んできます。
火によるお清めなんだと思いますが、それ故に、社殿には鉄板が張られていて、屋根も金属製になっています。
この「繰り込み」10分ぐらい続き、そのあと社殿まえで、手締めがあり、いよいよ綱火演目へと移行します。

演目が始まる前には、必ず口上があり、開始の合図として、横綱火が往復します。
横綱火というのは、張り巡らされた綱を、火花を散らしながら、ものすごい勢いで、花火がヒューーという音と供に走るんです。
(早すぎて、カメラでは追い切れないです(^_^;)

演目 その1「二六三番叟」

演目1演目1今年のひとつ目の演目は「二六三番叟(にろくさんばんそう)」です。
五穀豊穣、天下太平を祈願する意味合いがあるそうです。
比較的大型の人形が空中を舞いながら歩き回ります。
途中で「祝愛宕山祭礼」の文字の仕掛け花火が着火され(写真左)、ようやく、コンパクトデジカメでも、その光量を生かして、人形をシルエットですが、撮す事が出来ました(写真右)

演目 その2「浦島竜宮入海辺花園」

演目2演目2二つ目の演目は、お伽噺を題材にしたものが多いです。
今年は「浦島太郎」のお話しでした。

亀に乗った浦島太郎が、竜宮城を目指します(写真左)
でも、この亀、口から火花、手脚からも火花を発するので、ぱっと見、ガメラに見えます(笑)

竜宮城では乙姫様が迎えてくれ、そのあと、滝花火といわれているものに着火がされます。
写真の右がその様子で、左側で赤く縦に火花が上がっているところが竜宮城。
竜宮城のてっぺんから火花が出るのです(^_^;)
今日は、雨が降っている上、風向きが悪く、滝の煙が立ちのぼってしまうため、滝花火の向こう側で演じられている肝心の浦島太郎の様子は、写真だけでなく、現場でも、見る事が出来ませんでした。
その為、今回は煙で見えないあいだに演じられている浦島太郎と乙姫様の様子が、口上で説明されてしまいました(笑)
まあ、しょうがないですね。そういうこともあります(笑)

演目 その3「高岡丸の舟遊び」

演目3演目3三つ目の演目は、これも定番の「高岡丸の舟遊び」でした。

屋根付きの舟に、なんにんも乗り込んでいて、ゆったりのんびり舟遊びです。
この乗り込んでいる人形、実は首を振ったりとかいろいろ芸が細かいのです(写真上段右)
現地でなら、そのさまを堪能する事が出来るんですけどね。
演目3なかなか写真ではわからないですよね。船底からも火花が降り注いで、なかなか綺麗なんですよ。

クライマックスは、背景に山が現れます(写真下段)
この山、よく見るとわかるのですが、頂上の真ん中が若干へこんでいて、紫峰筑波山を表しているようなのです。
一番最初に見たときは、富士山かな?と思ったのですが、どうやら筑波山が正解のようです。
だとすると、舟遊びをしているのは、利根川、あるいは小貝川なのかもしれません。

二年ぶりの綱火だったのですが、前回同様、今回も雨模様。
どうにも天候には恵まれません。
雨は降ったり止んだり、強くなったり弱くなったりでしたが、旦那さまに傘を差し掛けて貰って、写真を撮りつつ、楽しむ事が出来ました。

明日は小張地区愛宕神社での綱火なのですが、さて……天気はまたもや悪そうな感じです。

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