ほえほえ日記
〜フォントサイズ「小」で綺麗に見えるように書いています〜
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本日、敬愛する鈴木清順監督の「オペレッタ狸御殿」を旦那様と一緒に見に行ってきました。
ヒロイン、狸姫には、「初恋のきた道」でデビュー、「グリーンディスティニー」「HERO」「LOVERS」アジエンスのTVCMでおなじみのチャン・ツイィー
ヒーロー雨千代には、「仮面ライダークウガ」で好青年を演じ、その殻を打ち破る数々の怪演、昨年は大河ドラマ「新選組!」にも出演したオダギリジョー
鈴木清順ワールド、展開しまくりまくりの良い映画でした。
あの独特の画面転換、繰り込まれる映像美。うすぎぬを通して絵空事を魅せられているような空気感。
白昼夢にも似たような、起きているはずなのに夢を見ているような、そういうけだるく心地よい感覚に包まれます。
旦那様が見終わったあと言った言葉「明るいダークサイドを持った映画」というのは、言い得て妙だと思います。
オペレッタが繰り広げられているのに、どこかに潜む薄暗さ。隠微な感じも健在です。
鈴木清順ワールドに心惹かれる人にとっては、見逃してはならない作品です。
もうもう、絶対お勧めっ♪!!♪
チャン・ツイィーが多少抑揚に問題はあるものの、雰囲気のある日本語で、ある事情で「唐」の国から招かれた狸姫を好演しています。
オペレッタですから、当然唄も歌います。日本語で、そして中国語で。指先まで気を遣っている綺麗な踊りも披露してくれておりまする。
オダギリジョーも歌います。もちろん、踊ります。
鈴木清順監督、独色の演出。その色に染まりながらも、きちんと自分を出せておりました。
他の出演者も見事な布陣です。
平幹二郎は、堂々と歌い上げ、由紀さおり、高橋元太郎、薬師丸ひろ子もその歌声を披露してくれます。
作曲は、ムーンライダースの白井良明、そして大島ミチルという布陣。
東京スカパラのメンバーも、狸御殿の楽団として出演し、パパイヤ鈴木がダンスと唄を披露してくれます。
もう、これだけでも、お腹一杯な状態なのに……なんと、故美空ひばりがデジタル復活。
姿も声もゼロから再現されたそうですが、まさしく美空ひばり。美空ひばりの誰でもない歌声を聴かせてくれております。
「狸御殿」シリーズは、戦前からの作品。映画に舞台にと演じられてきております。
もちろん、その時代時代で、設定も話の内容も変わってきております。
平成の「狸御殿」としては、一押し出来る作品だと私は思います。
夢魔に取り憑かれたような、白昼夢を見ているような……久しぶりに「見る」映画を2時間たっぷりと楽しませてくれました。
終わった時は、まさしく眠りから目が覚めた思いでございました。
さて、次に見たいのは……実相寺監督の「姑獲鳥の夏」とバットマン・ビギンズかにゃあ。あ、「忍」も。
鈴木清順監督、まだまだ頑張っているんですね。<br>すごいなぁ。<br>ツゥゴイネルワイゼンを学生時代に銀座の名画座で<br>見て、その色使いのすばらしさに驚嘆しました。<br>「オペレッタ狸御殿」、機会があれば是非見てみたいですね。
ええ。まだ現役ですよ。数年前には「ピストルオペラ」も撮られましたしね。機会があったら、ぜひ見てみてねっ♪