ほえほえ日記
〜フォントサイズ「小」で綺麗に見えるように書いています〜
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今日で3月も終わりです。でも、強風で寒い一日となり、各地では随分な量の積雪があったようです(いいなあ〜)
「ナルニア国物語」すべて、読み終わりました。感想は……
4冊目「銀のいす」
冒頭の空を空気に包まれて飛んでいく描写は、面白い。経験してみたい〜と思わせるシーン。今回は地下の国に至りそこから脱出する冒険談。
地下の国の描写は面白かったけど、話の筋立てとしてはわかりやすすぎたかなあ……って感じでした。
5冊目「馬と少年」
隣国の描写がどうかなあ……と。あからさまにイスラム教信者の国、アラブ諸国をモデルにしているのが見えすぎ。
その国での個々の人物描写も、ひどくはないけど、悪意を感じなくもない……
6冊目「魔術師のおい」
ナルニア国の成り立ちの物語。ここで初めて1冊目の白い魔女の正体がわかるのだけれど。
別の世界から「悪」が人間の手によって引き込まれる……というのは、なんちゅう設定なのであるかと。
物言わぬ動物と物言う動物。それをアスランが選び出す。1つがいづつ。ここらへんの妙な不公平感を感じるのは私だけかなあ……
7冊目「さいごの戦い」
隣国との争いの結果、ナルニア国そのものが消滅するに至る物語。
ただ、消滅したあとに「真のナルニア国」が現れ、更に「真の英国」も現れ、アスランを信じなかった物には、その扉をくぐる事が許されず、
どことも知れない暗闇に吸い込まれていく……という。
最終的な感想としては、あまり面白くなかったかな。
科学が進み文明が進み、宗教心が薄れがちになってきた時代にキリスト教への信仰の復活、復興を子供達に植え付けようという意図を持って書かれた物語であるからかもしれない。
実際に、この物語が完結した時、作者は読者(子供)からの質問に対して「アスランのもう一つの名前」に対して、「キリスト」という言葉を導き出すようにヒントを与えるというやり方で、答えている。
私はキリスト教信者ではないので、妙な違和感を憶える描写が気になった。
例えば、アスランが国を創造する6冊目での件。色々な種類の動物が土からわき上がり、その動物たちの中から、各種ごとに1つがい選び出し、そのものには言葉を話せる力を与える……という描写。
他の物語の描写では、言葉を話す動物を殺すのも使役するのも罪深いことだが、他の物言わぬ動物を食料にし、使役する事は許されているらしい。
つまり、言葉を話す動物はアスラン(キリスト)の真の信者であるが、他の物言わぬ動物は他宗教の信者、無宗教の信者だから、どうやってもいい……というふうに取れなくもない。
「真のナルニア国」への入国審査基準も、真の信者は許され、迷いや疑惑を持ったものは、暗闇に吸い込まれていく。
「真のナルニア国」とは、天国であり、暗闇は地獄であるという描写だ。(実際、真のナルニア国にいる外部から呼ばれた人間は、現実世界では列車事故で死んでいるということだ)
そしてその国では、亡くなった人々が若いまま、いっぱい暮らしているという表現……キリスト教って、来世とか転生って概念が無いんでしたっけ?
他にもいろいろ読んでいて違和感を憶える箇所が点々とあって、素直に楽しめる作品ではなかったようです。私にとっては。
ファンタジーそのものは好きなので、その異世界の様子とか住人には心惹かれる物があるんですけどね。ちょっと私にとっては残念な作品となりました。
今月は2冊同時の発刊となりました。
相変わらず引き込まれ夢中になって読んでしまうお話しです。
今回はそれぞれの刊で、それぞれ一人づつ、女性の進退というか、幸せを読む事が出来ます。
どちらも磐音と縁の深い女性2人。内容は読んでのお楽しみということで。
今回、特に心惹かれた描写は、「紅椿ノ谷」に出てくる温泉です。
三国峠近くの「法師温泉」。実は、ここ気になっていた場所なんです。湯沢方面から下道で帰る道すがら、目に留まっていて機会があったら訪れてみたいと思っていた温泉地なんです。
こんな、江戸の時代からあった温泉だったんですねえ……湯治場として。
ますます一度は行ってみたくなりました♪