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ほえほえ日記

〜フォントサイズ「小」で綺麗に見えるように書いています〜

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2010-08-14-Sat 曇りだけど蒸し暑かった土曜日 [長年日記]

『歸國(きこく)』

今晩放映されたTBSのドラマ。
何の気なしに見始めたのですが、やられました。
やっぱ倉本聰の脚本は泣かされることが多いです。

正直な話、時期柄とは言え、第二次世界大戦の特集が多く、息苦しいような思いをしておりました。
実際にあった事。終戦から65年経過したこと。私自身が戦争を知らない世代であること。

日本人として、人間として知っておかなくてはいけないこと、次世代に受け継いでいかなくてはいけない事と頭の何処かでは理解しているのですが、見ていると心臓をぎゅっとつかまれるような息苦しさを感じて、正直見ていて辛いのです。
実体験がないが故の息苦しさなんだと思います。
実体験であれば語り継ぐことも出来る。
でも、経験を伴わずただひたすら当時の映像、経験者の言葉を一方的に受け取るのはしんどいです。
それ故に、息苦しさをひたすら感じているのだと思います。

このドラマも何の気なしに見たのですが、息苦しさではなくひたすら哀しさを感じました。
ドラマの中での一番に言いたいこと。

「今の日本、これでいいの? いつからこんな日本になったの? いつから日本人はこんなになってしまったの?」

昨今新聞紙面や番組を賑わす様々な目を覆いたくなるようなニュース。
見るたびごとに、どうしてこうなってしまったのだろう? という疑問は、日々感じています。
それ故に、『歸國(きこく)』した英雄のとまどいや疑問や哀しさに、ついつい共鳴してしまいました。

救いが無かった訳ではありません。
石坂浩二とたけしのやりとり。小栗旬と八千草薫とのやりとり。少しだけ光が差した瞬間のようには思えました。

ツクツクボウシ

庭の草刈りをすると、これでもかってぐらい蝉の抜け殻が見つかる我が家の庭。
アブラゼミは毎日元気に鳴いております。

昨日から、ツクツクボウシが鳴き始めました。

そろそろ夏も後半戦に突入ですね。
庭でツクツクボウシが鳴き始めると、毎年そう感じます。

涼やかなヒグラシの声が欲しいけど、縁がないようです。我が家の庭は。


2010-08-17-Tue 猛暑が続く火曜日 [長年日記]

【映画】「ヒックとドラゴン」(3D版)

ヒックとドラゴン連日の35度越え。猛暑が続いております。早く涼しくなって欲しいものです。

フィギュア付きのストラップに惹かれて前売り券。
その映画「ヒックとドラゴン」の3D版を本日観に行って参りました。

日本では余り興行収益が上がっていないようですが、私としては観ておいて損はない!と言える映画でありました。
特に、猫を飼っている方にはお奨めします(笑)
逆に余り小さいお子さんにはお奨めしません。少なくとも心の機微がわかってくるような年齢に、あるいはそういう事がわかっているお子さんにお奨めします。
理由は造形の可愛らしさ、映像の見事さも上出来なのですが、何より心の動きに感動を覚えられる作品として仕上がっていたからです。
まだそういう精神的発達をしてない子は、ポケモンとか戦隊ものとかを観た方がいいかと思います。

と言いたくなるほど、ストーリーが良く出来ていました。

(まあ、劇場で前の座席の4~5歳の男の子が上映中ずーっとしゃべりっぱなしで、アクションシーンになると静かになるなんて事があったので、余計そう思うんですけどね。隣に座っていた大人まで子供のおしゃべりにつきあっていて鬱陶しかったというのもあります。でも、その年齢だとたぶんこの作品の良さは、まだわからないのだろうと思いますよ)

原作があるのですが、原作とは若干設定が変わっています。
主人公のヒックは原作では「ドラゴン語」を話せるのですが、この作品では話せません。
もちろん、ドラゴンもふつうにドラゴンで、同種同士の言葉はあっても、人の耳にはあくまで獣の声にしか聞こえません。
でも、その設定が逆に種別の違う生き物同士の心の交流を描き出すのに生かされていて、良い作品になっています。
逆に言葉が通じるはずの同種である父とヒックの心のすれ違いも描かれていて、こちらも見事でした。
非常にドラゴンも人間も表情豊かで、心の機微がよく理解できると思います。

3Dとしての映像も良い出来映えでした。
これまでに、「モンスター&エイリアン」「アバター」「アリス」など3Dで観てきましたが、どの作品よりも、3Dを実感出来る、思わず見入ってしまう、触れたくなってしまう出来映えでありました。

そして、幻のドラゴンと言われているナイト・フューリーのトゥースの造形が非常に可愛らしかったです。
結構可愛らしく見せるには難しい顔つきなのに、その所作や表情も含めて非常に愛らしく出来ておりました。
それとドラゴン全体の生態付けがよろしいです。
まるで猫のようでありました。
おっかなびっくり匂いを嗅ぎにくるところ。
身体を転げて擦りつけるような、好物の草があるところ。
反射した光を追って遊ぶところ。
首の後ろを掻かれるのが好きで、喉の下をなでるところんとひっくり返るところ。
トゥースの瞳は、最初は細く、交流が深まるにつれて黒目がちになるという、丸っきりの猫目仕様。
等々。猫と一緒に暮らしている人が観れば、絶対「まんま猫やんっ」と言うと思います。

(私としては全身真っ黒の主人公ドラゴントゥースが、目つきと良い表情といい所作と良い、我が家の末っ子「夜」とかぶりまくって見えてしまいました)

我が家としてはお奨めの作品です。
DVD(ブルーレイ)は購入決定。3D版が出ると更に嬉しいのだけれど。