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8の素

過去の日記

2005-06-01-Wed

体験入学

と聞くと、たいていはお稽古ごとのお試しレッスンを思い浮かべることでしょう。うちの業界では、これから夏休み前までがそのピーク。外国で暮らす家庭の子どもが現地の学校の長期休みに一時帰国して、その間転入学することがよくあります。1ヶ月程度で、しかも学期末ともなると、テストやまとめの学習が多く、お客様になりがちでもありますが、わたしたちとしては、途中から合流する学習でも楽しく意味のある学習になるように手をつくします。入ってくる子どもの保護者の方も日本の学校の雰囲気を忘れないために、とか日本語を忘れないために、と願っているようです。いろいろな国の様子を知ることができたりして楽しいこともたくさんあります。

ときに、1年生の途中から日本にあるインターナショナルスクールに転校した子どもが、インターナショナルスクールが休みになってから体験入学します。ただです。拒みません。でも、自ら望んで国の提供する教育システムを放棄したわけでしょ。しかも、検診を受けさせてくださいとか(既に終了しているのでお断りしました)、事前に教科書をくださいとか。たとえ1ヶ月だけの転入でも、教科書1冊渡すにも、在庫が学校にあってそこから出して渡すわけではないのです。一人分ずつ、どの教科を何冊、2年越しで使うものは昨年来た方には重複して渡さない、など厳密な書類を書いて初めて納入されるのです。そういうのを全部ふつーの先生がやっているんです。権利として当然なのかもしれませんが、公立の教育に誇りをもって仕事をしている者としては、馬鹿にされているようでおもしろくはないなあ。でもご心配なく。もちろん子どもは温かく迎え、充実した1ヶ月になるように、手だてを講じることには変わりません。

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ばいばい、またあした!